こんなことを書くのは、少し勇気がいります。
私は現在、Webデザイナーとして「Kayaka Design」というサイトを運営していますが、公開後、サイト経由のお問い合わせはまだありません。
手描きの鳥や少女のイラスト、絵本のような世界観など、一つひとつにこだわりながら制作し、ようやくサイトを公開しました。
ありがたいことに、ご紹介などを通じて、実際にホームページ制作のご依頼をいただいた経験もあります。
また、自主制作として、オーガニックカフェやアパレルブランドなどのデモサイトも少しずつ形にしてきました。デザインについても、自分なりに納得できるサイトになったと感じています。
ところが、Kayaka Designのサイトを公開してから現在まで、サイトを経由したお問い合わせはまだありません。
ブログ記事の閲覧数も一桁台が中心で、「たくさんの人に見てもらえている」という実感は、まだない状態です。
ホームページは、きれいに作って公開すれば、自動的に問い合わせが増えるものではありません。
これは、これからホームページを作ろうとしている方だけでなく、すでにサイトを公開しているものの、
「問い合わせが来ない」
「何を直せばいいのか分からない」
「見た目は悪くないはずなのに、反応がない」
と悩んでいる方も直面しやすい課題ではないでしょうか。
この記事では、Webサイト制作者の視点から自分自身のサイトを診断し、なぜお問い合わせにつながっていないのかを、4つのポイントに分けて検証してみます。
この記事でわかること
この記事では、次のようなことをまとめています。
- きれいなサイトでも問い合わせにつながらない理由
- ファーストビューで確認すべきポイント
- お問い合わせボタン、CTAの見直し方
- 信頼につながる情報の見せ方
- サイトを見つけてもらうために必要な視点
- 自分のホームページを改善するときの優先順位
「成功事例」としてではなく、実際に悩みながら改善していく過程として、正直に書いてみたいと思います。
「きれいだけれど、問い合わせが来ないサイト」の原因とは?
お問い合わせにつながらない原因は、必ずしもデザインの見た目にあるとは限りません。
大切なのは、サイトを訪れた人が、
「自分に関係のあるサービスだ」
「もう少し詳しく見てみたい」
「この人なら相談できそう」
と感じ、迷わず次の行動に進めるようになっているかどうかです。
このような、サイトを訪れた人がお問い合わせに至るまでの流れを「導線」と呼びます。
今回は、次の4つのポイントからKayaka Designのサイトを確認してみました。
① ファーストビューで「何ができる人か」が伝わっているか
② お問い合わせボタンは見つけやすいか
③ 実績や人柄など、信頼につながる情報が届いているか
④ そもそもサイトを見つけてもらえているか
チェック① ファーストビューで「何ができる人か」が3秒で伝わっているか
ファーストビューとは、Webサイトを開いたときに、スクロールをする前に最初に表示される画面のことです。
サイトを訪れた人は、この最初の画面を見て、
「自分に関係があるサイトか」
「この先も読んでみたいか」
を短い時間で判断します。
まずは、現在のKayaka Designのファーストビューを見てみます。



Kayaka Designのファーストビューには、手描きの鳥や少女のキャラクター、絵本のような背景を大きく配置しています。
これは、サイトを制作する中で、私が特に時間をかけた部分です。
Kayaka Designらしさや、制作者の人柄、温度感が伝わるサイトにしたいと考え、まずは世界観を丁寧に作り込みました。
ただし、改めて診断してみると、少し気になる点がありました。
「あなたの想いを、伝わるホームページに」という、サービス内容を伝えるキャッチコピーが表示されるのは、一度スクロールをした後です。

つまり、最初の画面では世界観は伝わっても、
「誰のためのサイトなのか」
「どのようなサービスを提供しているのか」
が、すぐには分かりにくい状態でした。
世界観を好きになってもらうことを優先するあまり、「自分に関係のあるサービスかどうか」を判断するための情報が、後回しになっていたのかもしれません。
ファーストビューでは、デザインの雰囲気だけでなく、次のような情報も分かりやすく伝える必要があります。
◆ 誰に向けたサービスなのか
◆ 何を提供しているのか
◆ どのような悩みを解決できるのか
◆ 次にどこを見ればよいのか
Kayaka Designらしい世界観は残しながら、サービス内容がより早く伝わる見せ方へ改善していきたいと思います。
たとえば、ファーストビュー内に、
「個人事業主・小さなお店のためのホームページ制作」
「想いや世界観を、伝わるWebサイトに」
「WordPressで育てやすいホームページを制作します」
のような言葉を入れることで、初めて訪れた方にも、何をしているサイトなのかが伝わりやすくなります。
チェック② お問い合わせボタンの位置・回数・文言は適切か
サイトに興味を持ってもらえても、「どこから問い合わせればよいのか」が分かりにくいと、訪問者はそのままサイトを離れてしまいます。
お問い合わせや申し込みなど、訪問者に次の行動を促すボタンや案内は、Web制作では「CTA」と呼ばれます。
Kayaka Designのファーストビューには、「まずは相談する」というボタンを設置しています。

ただ、このボタンは通常の状態では背景色がなく、枠線だけで表示されるデザインになっていました。
パソコンでは、マウスを乗せると色がつく仕組みですが、最初に表示された状態では、他の要素に埋もれてしまう可能性があります。
また、もう一つのお問い合わせボタンは、サービス内容を一通り読んだ先、ページの下の方に設置しています。

つまり、最後まで興味を持って読み進めてくれた人には届きますが、途中で相談したいと思った人にとっては、お問い合わせへの入口が見つけにくい状態です。
この点については、次のような改善が考えられます。
◆ ボタンに背景色をつけ、ひと目で分かるデザインにする
◆ サービス紹介や実績紹介の後にもボタンを設置する
◆ 「まずは相談する」以外の文言も試してみる
◆ スマートフォンでも押しやすい大きさにする
◆ ボタン周りに、相談しやすくなる一言を添える
たとえば、CTAの文言としては、
● ホームページの相談をしてみる
● サイト改善について相談する
● 制作前の悩みを相談する
● 自分のサイトについて相談する
● まずは気軽に問い合わせる
などが考えられます。
ボタンを修正してみました。
ビフォー

アフター

まずは、ファーストビューにあるお問い合わせボタンを見直しました。
これまでのボタンは枠線のみで、背景になじみやすいデザインでしたが、改善後は背景色をつけ、ひと目で「ここから相談できる」と分かるようにしています。
文言も「まずは相談する」から「ホームページの相談をしてみる」に変更し、まだ依頼を決めていない方でも押しやすい表現にしました。

Kayaka Designの場合は、いきなり「申し込む」よりも、「相談する」「整理する」といった言葉の方が、サイトの雰囲気やサービス内容に合っていると感じています。
特に、ホームページ制作を検討している方の中には、
「まだ依頼すると決めたわけではない」
「何を相談したらよいかも整理できていない」
「まずは話を聞いてもらいたい」
という段階の方も多いと思います。
そのような方にとっては、「今すぐ申し込み」よりも、「まずは相談する」の方が心理的なハードルが低くなります。
ただし、現在はサイトへの訪問者数自体がまだ少ないため、お問い合わせがない最大の原因がCTAにあるとは断定できません。
ボタンが分かりにくいことは改善しつつ、今後アクセスが増えた段階で、実際にどのような反応があるのかも確認していきます。
チェック③ 信頼につながる情報は、きちんと届いているか

特に個人事業主やフリーランスへ仕事を依頼するときは、制作スキルだけでなく、
「この人は信頼できそうか」
「自分の話をきちんと聞いてくれそうか」
「自分の事業を理解しようとしてくれそうか」
という点も、大切な判断材料になります。
私自身はこれまで、CADオペレーター・自宅アロマサロンの運営・保育士・Webライターなど、異なる業種や立場を経験してきました。
一見すると、Webデザインとは関係のない経歴に見えるかもしれません。
しかし、これまでの経験は、現在のホームページ制作にも生かされていると感じています。
例えば、
・専門的な内容を分かりやすく整理すること。
・お客様自身もまだ言葉にできていない魅力を、一緒に見つけること。
・事業への想いや大切にしている世界観を、文章や構成、デザインに落とし込むこと。
これらは、私がホームページ制作で大切にしていることです。
私の強みは、最初から言葉になっている要望だけでなく、
「なんとなくこうしたい」
「うまく説明できないけれど、大切にしたい雰囲気がある」
「自分のサービスの魅力をどう伝えたらいいか分からない」
という部分を、一緒に整理していくことだと思っています。
これらの経歴やホームページ制作に対する考え方は、プロフィールページには詳しく掲載しています。
ところが、トップページにある自己紹介は、「Webデザイナーのかやです」という短い文章にとどまっています。
せっかくプロフィールページに詳しい情報があっても、そこまで読んでもらえなければ、私の人柄や経験は十分に伝わりません。
「詳しい情報を掲載しているか」だけでなく、「必要な情報を、見てもらいやすい場所に配置できているか」という視点も大切です。
今後はトップページにも、
◆ これまでの経歴
◆ ホームページ制作で大切にしていること
◆ どのようなお客様をサポートしたいのか
◆ お客様に提供できる強み
◆ 相談しやすい雰囲気
などを、簡潔に伝える必要があると感じています。
特に、個人事業主や小さなお店の方にとって、ホームページ制作は決して小さな買い物ではありません。
だからこそ、デザインの雰囲気だけでなく、
「この人なら、自分の想いをちゃんと聞いてくれそう」
「専門的なことも、分かりやすく説明してくれそう」
「公開後のことまで一緒に考えてくれそう」
と思ってもらえる情報を、トップページの中でも伝えていきたいです。
チェック④ そもそも、サイトを見つけてもらえているか

ここまでの3つは、サイトに来てくれた人を、どのようにお問い合わせにつなげるかという話でした。
しかし、現在のKayaka Designにとって、最も大きな課題は、そのさらに手前にあります。
それは、そもそもサイトを見つけてもらえていないことです。
私はWebデザインの仕事を始める前から、トレンド、暮らし、美容などを扱うブログを約3年間運営してきました。
現在では、Googleの検索結果に表示される回数が月間数万回、検索結果から記事をクリックしてもらえる回数も月間数千回になっています。
Webライターの仕事をいただくときにも、このブログ運営の経験や実績をお伝えし、案件につながったことがありました。
そのため、Kayaka Designのブログについても、これまでの経験を生かせば、比較的早くアクセスが増えていくのではないかと考えていました。
しかし、実際に運営を始めてみると、雑記ブログとWeb制作に関する専門ブログとでは、状況が大きく異なりました。
タイトルや検索結果に表示される説明文などの基本設定には、Yoast SEOというプラグインを利用しています。
ただし、プラグインを導入しただけで、検索順位が上がるわけではありません。
読者がどのような言葉で検索しているのかを調べ、その悩みに答える記事を作り、継続して情報を積み重ねていく必要があります。
現在、ブログ記事の閲覧数は一桁台が中心です。
トップページやサービスページを含めたサイト全体のアクセス状況についても、まだ十分に把握できていません。
そのため、まずはアクセス解析の環境を整え、
◆ どのページが読まれているのか
◆ どのような検索から訪問されているのか
◆ ブログからトップページへ移動している人がいるのか
◆ お問い合わせページまで進んでいる人がいるのか
◆ スマートフォンで見たときに離脱しやすい場所はないか
を確認できるようにする必要があります。
いくらファーストビューやお問い合わせボタンを改善しても、サイトそのものを誰にも見つけてもらえていなければ、その効果を正しく検証できません。
見た目を整えることだけではなく、「必要としている人に見つけてもらう仕組み」を作ることも、ホームページ運営の大切な一部なのだと改めて感じています。
今、Kayaka Designのサイトで改善していること
4つのポイントから検証した結果、現時点で最も優先すべき課題は、「そもそもサイトを見つけてもらえていないこと」だと考えています。
サイトへの訪問者がまだ少ない段階では、お問い合わせボタンを改善しても、その効果を十分に判断できません。
そこで、まずはアクセス解析の環境を整え、サイトを訪れた人の動きを確認できる状態にします。
そのうえで、検索から来てもらえる記事を少しずつ増やしながら、次のような改善も進めていく予定です。
● ファーストビューでサービス内容が伝わるようにする
● お問い合わせボタンを見つけやすくする
● ブログからサービスページへの導線を整える
● 検索されている言葉を調べ、記事内容に反映する
● 改善前と改善後の変化を記録する
CTAについては、現在のデザインでは目立ちにくいことが分かっているため、アクセスが増えるのを待たずに修正します。
ただし、お問い合わせにつながらない主な原因なのかどうかは、今後の数字を見ながら判断していきます。
ホームページは、一度作って公開したら終わりではありません。
実際のアクセス数や読者の反応を確認しながら、少しずつ育てていくものです。
Kayaka Designのサイトについても、改善前と改善後でどのような変化があったのか、今後このブログでご報告していきたいと思います。
あなたのサイトは、この4つを満たしていますか?
ご自身のホームページについて、「きれいに作ったのに問い合わせが来ない」と感じている場合は、次の4つを確認してみてください。
ホームページ改善チェック表
「きれいに作ったのに問い合わせにつながらない」と感じたときは、まず次の4つを確認してみましょう。
| 見直す場所 | 確認すること | 改善例 |
|---|---|---|
| 01 ファーストビュー | 何をしてくれる人か伝わるか | キャッチコピーを上部に出す |
| 02 CTA | お問い合わせボタンが見つかるか | 背景色をつける・途中にも配置する |
| 03 信頼情報 | 人柄や実績が見えるか | トップページに強みや想いを入れる |
| 04 集客 | サイトが見つかっているか | 検索キーワードを調べて記事を書く |
すべてを一度に直す必要はありません。まずは今の状態を確認し、改善できそうなところから一つずつ見直していくことが大切です。
すべてを一度に直す必要はありません。
まずは現在の状態を確認し、改善できそうなところから、一つずつ見直していくことが大切です。
私自身も、まだ試行錯誤の途中です。
だからこそ、完成した成功事例だけではなく、実際に悩み、検証し、改善していく過程も、このブログでお伝えしていきたいと思っています。
ホームページの悩みを、一緒に整理しませんか?
Kayaka Designでは、見た目を整えるだけではなく、サービスの魅力や事業への想いを一緒に整理しながら、必要な人にきちんと伝わるホームページづくりをお手伝いしています。
まだ制作を依頼するか決まっていない段階でも大丈夫です。
「今のホームページのどこを見直せばいい?」
「これから作りたいけれど、何から始めればいい?」
「自分らしさやお店らしさを、もっと伝えたい」
そんなところから、お話を伺います。
ホームページについて気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
Kayaka Designサイトはこちらから確認できます↓

